ふと、年を重ねるということについて考えた。
肉体の衰えを感じるから精神的に老いていくのか、精神的な衰えを感じるから肉体的に老いていくのか。
そんな、とりとめのないこと。
精神的な衰え、つまり、物事に対して前向きに捉えられなくなってしまうと積極性が失われ、行動すること自体が少なくなるので物理的に肉体を動かすことが少なくなる。このことによって肉体は衰える。
肉体的な衰えに関しては、学生時代と比べほとんどの人が体を動かす機会自体を喪失してしまう。筋力は落ち、人によっては外に出ること自体が減り太陽に当たる機会も失われ、精神的に不安定になる要素が増える。
卵が先か鶏が先か。
精神と肉体はミルフィーユのように折り重なっているように思う。
どちらも大切なんだろうな。
この両輪が加速していくことによって、人は精神的にも肉体的にも老け込んでいくんだろう。
精神的な老いは肉体的な老いと同じくらい人生において深刻なことだと思う。
精神が老いれば、間もなく肉体は老いた精神を追いかけ始めるだろう。
そして釣り合うようになる。
外向きに発信している若作りは、外部から見たら痛々しく映ることもあるが、やらないよりはマシなのかもしれないな。
ただ、若作りを外部に発信する必要はないと思う。
自身の中で「あの頃」と変わらない情熱を持ち続けていたなら。
流行の真似事をしたり振り回されることが若さではないしな。
内面の問題であってアピールの問題ではない。
若者にとって、若いアピールをしているおじさんが痛々しくうつってしまうのは、簡単に見透かしてしまえるからなんだろうな。
若者に分かりやすく合わせようとする大人を気持ち悪く思ってるからなんだろうな。
話が通じない大人よりは幾分いいが、同じ目線になれることはない。
「若いヤツと話が通じる自分」に満足度を感じていると思っているのに、実は若者に見下されているだけのおじさんというのは滑稽だ。
若者は若さをアピールしない。
むしろ背伸びしたがる人すらいる。
若さをアピールしようという発想自体が老いの証拠だ。
精神的な若さとは、おそらく前向きな精神姿勢を継続してきた結果なんじゃないかな。
流行りの言葉を知らなくても、中身がある大人なら若者にも尊敬されるだろうし。
肉体の衰え、精神的な衰えを感じた時には、現状の自分を振り返るようにしてる。
どちらかに引っ張られてしまわないように。
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