一番心の奥の奥の奥に閉まって自分でも閉まっていたことすら忘れてしまうくらいの場所に、指でツンとされただけでも死んでしまうような脆い脆いものを隠してるんだ。
誰かに気づいてもらいたくて、話したいけれど、少しでも否定されたら子供のように泣いてしまうような。
相手を信頼すればするほど、否定されてしまった時のダメージも強くなってしまうよな。大人になっても変わらない、心の奥の「小さい子」が今も寂しがっている。
歳を重ね、涙もろくなるのはその心の奥の小さい子の泣き声が大きくなるから。映画を見たり過去の自分に似たストーリーに触れるたびに音を立てて軋む。
奥底の気持ちを、誰もが分かってもらいたいんだ。分かってもらいたいと思ったことを、とうに捨てたと思っていても、捨てられるものではないんだ。
こっそり心の奥の小さい子が拾って持って帰り、お布団の中に隠して眠っている。
誰もが受け入れられ、悲しかったできごとも寂しかった日々も、あたたかく包み込まれますように。
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